沼正三の小説「家畜人ヤプー」に登場する各種ヤプーを紹介していきます。


プキー
旧世界で相当する存在:スキー板
マゾ的属性:スクビズム第1類型、第2類型、アテナ型・アルテミス型ドミナ崇拝
系統:雪上畜スノウ・ヤプー
形態:手掌てのひらと足裏の前半分がプラスチック製のスキー板に接着している。このため常に四這い姿勢をとる。
使用方法:雪上畜踏乗プキー・ライディングと言われるスポーツの用具。特殊のプキー長靴ブーツを履き、両足をプキーの背中の靴位置の上に乗せる。靴底には黄革が使われているので、プキーの黄色い背中の肌に強力に吸着する。靴底の先端には鍵点キー・ポイントスパイクがあり、これを足の親指で押すと熱針装置の刺激で反射的に命令に順応するので、終始刺激を与え続けることで完全に自分の意志に従属させることができる。
生育方法:
①生後十か月のローヤプーの赤子をスキーに装着する。
②大陸の七割が万年雪の山岳地帯であるスペロー星で放し飼いにすることによって、幼児期のうちに二脚直立歩行に代わって四脚スキー動作に順応する。
③便器に腰かけた姿勢の白大理石製女神像(貴族の場合はプキーの所有者を模した像)の足下に這って、像の排泄する畜乳ピルクによって摂餌する。
④満六歳から雪上畜訓練所プキー・スクールに通う。初級・中級・上級各三年間の過程で宗教(雪女神崇拝スノウ・ゴッデス・ワーシップ:女神の履物としての天職意識)・学科(スキー動作・気象・雪質など)・術科(被踏乗技術のられかた)の三教科。
⑤上級品については雪上畜大学プキー・カレッジにて特殊訓練を受ける。

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スイスのアルペンスキー選手:ララ・グート